ウタチャンホムペ

たまに質問に答えたり、絵を描いたりします。リンクフリーです。いつもはここにいます→ツイッター@uta914

友人がジャンル移動しそうで、寂しい。ジャンル変更を笑って見送りたい。

今回はちょっとイレギュラーで、メールで受けていた相談を「皆さんがどう思うか知りたいので、是非ブログで公開してほしい」と依頼されたものです。

なので、皆さんに読ませることを想定する文章になっていません。また、読みやすさのために、挨拶や前後のやりとりをはぶいています。

以下メールでのやりとりです。

 

現在、同ジャンルで活動中のオタク友達との関係に悩んでおります。
といいますか、同じマイナージャンルにいた友人が別のメジャージャンルに移ろうとしているのを
さみしいという気持ちではなく応援や明るい気持ちで見送るためにどう感情の折り合いをつければよいのか悩んでおります。

 

私と友人はもともと別のマイナージャンルで知り合った字書き同士でした。
今はさらにマイナーの、SNSで作品をアップして二桁反応があれば多いほうというくらい小さなジャンルにいます。
ジャンルに参画したのはここ1年ほどで、まだまだ新規ファンです。先にはまった私が友人に布教し、興味を持って貰った形です。
マイナーということもあり、供給が非常に少ないおかげか同人誌を発行すれば(といっても少部数ですが)毎回完売する程度の位置にいます。
感想もフォロワーさん以外からもそこそこ頂けるので、非常に恵まれている状況であることは重々承知しております。

ただ、私が一番大好きな二次創作作家は友人で、感想をもらって一番嬉しいのも友人なんです。

推しCPは別ですが受けが同じ(友人がジャンルで一番人気のA×B、私が二番目に人気のC×B)なため、
萌え語りやキャラ解釈が合い、イベント時は隣スペースをとったり、お互いの家に泊まったり休日出かけるくらいの仲です。
界隈でも「私さんと友人さんはすごく仲良しだよね」と言われるほどです。

 

そんな友人がここ最近、明らかに今私たちがいるジャンルに対する熱が冷めつつあり、
メジャージャンルの話題で他の方々と楽しそうにしていることがさみしくてなりません。

仕方のないことだとわかっていますので、こちらから今のジャンルの話題や、さみしいという気持ちを伝えることはしていないのですが、
やっぱりメジャージャンルだと反応がたくさんあって楽しいよなあ…と思ってしまいます。
誤解のなきように書かせていただきますが、私がメジャージャンルに移りたいわけでも、彼女が評価をされることに嫉妬しているわけでもないです。
もともととても素敵な小説を書かれる、キャラに対する愛情が深い作家ですので大勢の方から評価されるのは当然だし、
彼女が別ジャンルでもとても楽しそうに創作しているのを見ると、私も嬉しくなるというか、同じ二次創作作家としてではなく1ファンとして「素敵な作家さんですよね!」と彼女のファンに言いたくなります。
そして、友人としても大変尊敬できる素晴らしい人です。
出会ってくれたことに感謝しています。

なので、ジャンル変更を笑って見送りたい。
お互いを付き合いで縛るような同人活動は不健康だと思うので、それだけはしたくないんです。
でも同じくらいさみしいという気持ちでいっぱいです。

それとこれとは別だというのに、私自身が、大好きな今のジャンルの作品を作るのも集中できないくらいです。
少し話はそれますが、私は今のジャンルでかなり速筆なほうでして(1週間で中長編3本程度更新するくらいです/※作品数が多いこと、更新頻度が多いことが良いというわけではないです。)
一度だけ彼女に「私さんの作品が大好きだし、たくさん更新してくれるから私が書く意味はそれほどない気がしてきた」と言われたこともありました。
そのときは私が一番好きな作品を生み出せるのは友人であること、どの本も本当に宝物であることを伝えたのですが、
私が書きすぎてしまったせいで今のジャンルでの創作が嫌になったのなら、本当に余計なことをしてしまったとも思っています。

 

まとまりのない文章ですみません。
相変わらず私は今のジャンルの熱がまったく冷めず、作品を制作する頻度も若干落ちた程度ですが
今後は吐き出し用の壁打ち鍵垢でのみ活動して今のアカウントは消す、誰ともつながらないというのも手かと思っています。
おこがましいですが、彼女だけではなく、もしかすると私の更新頻度が煩わしいと感じている同ジャンル者もいるのかもしれないと思うと、
そういったネガティブな考えがどんどん沸いてくるんです。

本当はもっとたくさん書きたいし、語りたい。
でも一番語りたい人がいなくなってしまうという事実が悲しくてなりません。

 

最後になりますが、上記のくそでか自分勝手な感情を表に出さずに処理する方法はないでしょうか…。
友人が大切に思っているメジャージャンルを嫌いになることだけは絶対にしたくないなあと思いつつ、頭を抱えています。

お聞きいただき本当にありがとうございました。
お話させていただいただけで、わずかではございますが気持ちが軽くなりました。

 

これからもうた子さんの創作、同人活動のお話を楽しみにしております。
お体に気を付けてお過ごしください。繰り返しとなりますが、ありがとうございました。
(次回は同人活動の嬉しい楽しいだいすき!なお話をぜひさせてください!)

 

 

 

感情を表に出さずに処理する方法をお求めとのことで、お友達と話し合う方法は、使えませんね。

好きな作家がジャンル移動をするというのは、きっと誰しもその気持ちの大小はあれど寂しくおもうことなのかなあ、と思います。(わたしも思います)
そして質問者さんの状況が、私も経験あることで、すごく親近感をいだきました。


私も今活動しているカップリングは描き手があまり居なくて、コンスタンスに本を出している作家は…数人かなあ…というかんじです。
ツイッターも、あんまり人をフォローしないもので、ジャンル参入時にフォローした人をずっとみていると、どんどんタイムラインのジャンルがかわっていきます。

ある時、なんだかタイムラインの人が皆メギド(メギド72・というソシャゲです)をやり始めたんです。
私は全然興味がなくて、皆知らないゲームをしているな。という感じでした。
でも、ある日同カプを書いていて仲の良いフォロワーが(それこそ、私が大好きな作品を書いてくれて、そしてお泊りするような仲です)メギドを始めていて、私はすごく衝撃をうけました。
あ!ジャンル移動しちゃう!?て思って…それで、一瞬メギドのこと嫌!て思っちゃったんです。
でも、やりもせずに、すきな友達をとられちゃう!という理由で嫌いになるのは嫌だな。と思ってゲームをインストールしてプレイしてみました。
そうしたらゲームが面白くて、フォロワーの話していることもわかって、私の心は落ち着きました。
思うに、私は「自分の好きな人が、知らないものの話をしていて解らない」状態がいやだったのかなあ。と思います。

 

質問者さんは、どうでしょうか。そういう1面、ありますでしょうか。もし、お友達のジャンルのことをまだ知らないのであれば、それに触れることで一種の寂しさが解消される…かもしれません。
(もしもう既に履修していたら…別の手を考えます…)

 

でも本当に、質問者さんはお友達を大好きで、尊敬しているんですね。
私はご友人の「質問者さんがたくさん書くから私が書く意味はない気がしてきた」という発言をちょっとひどいな~と思ってしまって(大好きなお友達に対してこんな言い方、すみません)
私もそういうことを(知らない人に)言われたことがあるのですが、でもその時感じた感情は、「私を書かない言い訳にするなんて、ひどい!」という憤りからくるものでした。(自カプが見たすぎたので)
わたしは質問者さんのように、「私が書きすぎてしまったせいで自カプの創作意欲を削いで悪かったな…」なんて殊勝な気持ちが全然おこらず、質問者さんはお友達が大好きなんだな…としみじみしました。


でも、だからといって他の知らないジャンルの人にも「自分が書きすぎたせいで…」なんて負い目に思わないでほしいです。
自分が同じ行動をしていても、他人がどう受け取るかはその人次第で(ご友人の発言の受け取りかたの、私と質問者さんの違いをとってもいい例ですね)だから、どんなに他人に配慮して生きようが、一切誰からも煩わしく思われず生きることって、不可能だと思います。特に創作活動をしていると。


だから、「もしかすると私の更新頻度が煩わしいと感じている同ジャンル者もいるのかもしれない」なんて、思わないでほしいです。たとえ、居たとしても関係ない!と、ご自分の好きな頻度で作品を書いてほしいな、と思います。それは私にとってはとても素晴らしいことに思えますので…。

 

 

温かいお言葉、ご意見、非常に嬉しかったと同時に解決策その手があったか、と驚きました。


うた子さんのご経験、もうまさに今同じ状態ですので頂いた解決策を試してみようかと思います。(まだ友人のジャンルを履修していないので!)
確かに、友人を取られてしまうという気持ちが大きくて彼女が移ろうとしているジャンルの良さを受け入れないようにしていたかもしれません。
それと同時に以前、友人から「昔、ジャンルを変えたときに当時仲良かった人たちとの連絡はすべて絶った」と打ち明けられたことがあって、
ジャンル変えをする際は今までの交流を捨てる傾向があると知っていたので余計にさみしくなったのかもしれないです。


ただ、当時は何かしらの事情があったのかもしれないし、私と彼女が今すぐ縁が切れるというわけでもなさそうですし、
何より感じ方って本当に人それぞれだから友人の「今」を私が勝手に考えて勝手に落ち込むのは違いますよね。
もし縁を切られることになったり、その逆もある局面になってからさみしいことは考えようと思います。
そんなことなく良い関係のままでいられることだって全然ありますものね。


うた子さんが仰ってくださったように、今回こうして自分の気持ちを文章にし、
客観的に感情を整理するうちに初めに抱えていたさみしいという気持ちが
どこから来ていたのか、何が不安だったのかが少しですがわかったような気がします。


また、お返事の中でうた子さんが友人に対し、ひどいと仰ってくださった一言でものすごく救われました。
友人の悪口を言いたいのではなくて『「私を書かない言い訳にするなんて、ひどい!」(自カプが見たすぎたので)』のお言葉に深く共感したからです。


私も同ジャンルの方が生み出してくださる推しCPの創作がどの方も本当に大好きで、
特に友人の作品が大好きなので私のせいで素敵な作品がこの世に生まれないなんてそんな悲しいこと言わないでくれ!と思いました。
今になっていい意味でじわじわ怒りが込みあげてきました。笑


今回のことで本当に、友人と今のジャンルが私は大好きなんだなあと思えました。


話がまとまらず申し訳ないのですが、実はうた子さんにメールを送らせて頂いた直後、
先日出した同人誌とwebで連載していた完結したての長編小説の感想を頂きまして、
それぞれ別の方でしたのに「推しCPに対する愛が伝わる作品だった」と言われ、一人は私の作品がきっかけで原作にはまったとまで仰ってくださって、
自分でもびっくりだったのですが、本気で泣いてしまいました。
心のどこかでずっとずっと負い目に感じていた今のジャンルでの同人活動が報われたような気がしました。


長々と申し訳ございません。
創作をする限り、そして私にとっての神作家がいなくなってしまう限りきっとつらいことはあると思いますが、
そのときはお教えいただいた解決策やうた子さんからのお言葉を思い出して頑張ります。
何より推しCPを大切にしたい気持ちが続く限り、つらかろうと苦しかろうと書き続けるだろうなあ…と思いました。


個人的な悩みをお聞きくださって本当にありがとうございました。
うた子さんのおかげでこれからも推しCPをたくさん愛でるぞ!と前向きな気持ちになれました!
次回はぜひいつぞやお話されていらっしゃった玄関マット本を作ってみようと思います。


繰り返しとなりますがありがとうございました。
お体に気を付けてお過ごしください。

 

上記のやりとりを見て、「こう思ったよ」とか「こういう経験があるよ」という方がいたら、RTの後につぶやいていただいたり、また拍手にいれてもらえると嬉しいです。