自分より絵が上手い人が売れてるのが悔しい。私の方がカップリングのことを理解してるのに。
今のジャンルでは何方かと言えば古参で中堅くらいの書き手です。同人誌は大体200〜売れます。
自分より絵のうまい人が自分より本が売れるのが悔しくて仕方ないです。
私のほうが絶対にカップリングのことを理解してるし煮詰めてると思っています。絶対に認めさせてやるくらいの気持ちでいますが正直しんどいです。
心にゆとりをもつにはどうすればいいでしょうか。
えーと、ものが沢山売れるってどういうことかと言うと
多くの人が欲しいな~と思って、買っているということですね。
多くの人…って、この場合どういうことかというと
「〇〇×▽▽のことが大大大好きで超考察していて、同じくらい煮詰めたシリアス本が欲しい!!」と思っている人数と、「〇〇×▽▽結構好きなんだよね~おっこの本かわいい~試しに買ってみよう」って思っている人数だと、おそらく圧倒的に後者が多いんだと思います。これが、「多くの人」ということです。
広く売りたいのなら、コアなものを作るより、ポピュラーなものを作るのは、鉄則ではないでしょうか。
癖の強いものが爆発的にHITすることもありますが、それは、時代の流れにたまたま合っていたか、もしくは計算されたマーケティングです。今作っているものが時代の流れにたまたま合っていないのであれば、マーケティングをするしかありません。
大衆に受け入れられやすいものの条件の1つに、巧みな(=癖の少ない)絵というのがあるのは確かかと思われます。(なので貴方より絵が上手い人が、貴方より売れるのは自然の摂理かなあ、と思います)
でも、もしかしたら、貴方より売れている絵の上手い人もあなたと同じ位そのカップリングのことを考えていて、絵の上手さというアドバンテージで買ってもらっているのかもしれませんが、それは分かりません。愛とは他人が外側から見ても、なかなか目に見えないからです。
しかし世の中、売れてるものこそが本当に良いものかと言うと、はたしてそうとは限りません。
沢山売れているものが本当に良いものであるならば、プレタポルテより売れる数が圧倒的に少ないオートクチュールは悪いものなのか?ファストフードより店舗の少ないレストランは悪いものなのか?となりますが、決してそういう訳ではありません。
そして、良いものを作っていれば沢山売れるか?というと、それも一概にそうとは言えません。なぜなら、作り手にとっての良いものと、買い手にとっての良いものが一致するとは限らないからです。
要するに、貴方の本が売れていようが売れていまいが、貴方が信念に基づいて本を作っている限り、貴方のための最高に良い本と言う事実は揺るがない。
さて、貴方の心の平穏を得るためには、一番の目的(モチベーション)を定めることが重要かと思います。全て思い通りにすることって、なかなか難しいことだからです。
貴方は誰のために、何のために本を作っていますか?本をつくる一番のモチベーションはなんでしょう。貴方より絵の上手い誰かより売れるためでしょうか?カップリングを理解し、煮詰めるためでしょうか?
どちらが本当にやりたいことかを定めることが、心の助けになるかと思います。たぶん…