ウタチャンホムペ

たまに質問に答えたり、絵を描いたりします。リンクフリーです。いつもはここにいます→ツイッター@uta914

同人誌を金銭で売買することに抵抗はないのか?

うた子さんはじめまして、こんにちは。私も質問をさせて頂きたいのですが…あの、作った同人誌を金銭で売買することに抵抗はないものなのでしょうか。

作るのが楽しい、だからお金をかけて作る、そういう自分のことはいいんですが、自分が作ったものに対して他人様からお金をもらうということは結構責任重大だと思うんです。

イベントに参加したことがなく、オンラインのみで活動しているので、内情がよく分かっていないのかもしれませんが、うた子さんはこの金銭のやり取りについてどのように思ってらっしゃいますでしょうか。

あと、活動について否定するつもりは全くありませんので、不快な思いをされてしまいましたら申し訳ありません。

 

 


はじめまして、こんにちは。


まず最初に、同人誌はお金で「売買」をしてはいません。実費だけをいただいて、「頒布」をしています…ということになっています。
そして質問の答えですが……イベントに参加されない方に説明するのは少し難しいです。
乱文になりそうです。先に謝ります…。


お金を戴くことは確かに責任重大です。今の自分に出来る精一杯の範囲で、一生懸命やろうと思います。
でも、お金を戴くことを申し訳ないとは思いません。
お金を出してくれている方は、私に完璧な漫画を求めているわけではないと思うんです。本屋さんにいって、500円を使えば、200ページ、300ページもあるプロの漫画が買えるのに、素人の40ページ程度の漫画にお金を出す気持ちって、なんでしょう。


私自身が、同人誌にお金を出すときには、買えて嬉しいと思って買っています。
貴方の作品が好きです!この本を楽しみにしていたんです!私もこのキャラクターが好きです!次の作品も待っています!という肯定の気持ち。それを、お金を出すことで示しています。
ありがたいことに、私の同人誌にも、お金を出してくれる方がいます。きっとその方たちも、嫌々お金を出している訳ではないと思うんです。たぶん…
(ポジティブすぎ?!)


わたしは絵が下手で、漫画の技術も拙いのですが、「こういうの萌えるんよ!!!好きなんよ!!!」って気持ちで同人誌を描いています。
でも、それは誰かに依頼されてやっていることでないんです。


即売会は喜びに満ちています。
ものを作る喜び
買う喜び
いいと思ったものにお金を出せる喜び
直接お金を渡せる喜び
好きという意思表示が出来る喜び


そして、何より自分の作ったもの。自分が身を削る思いで作って、自分を詰め込んだものを、だれかがお金を出してまで買ってくれる喜び!
「身銭を切る」この資本主義の社会の中で、これほど分かりやすい肯定、同意、評価はありません。


たまに「振り込めない詐欺」という言葉を見ます。
この資本主義社会において、己の身銭を切ることこそが、最もわかりやすい評価の仕方ということを皆本能的にわかってこの言葉を使っているんだと思います。
ですが、本当に振り込めるようになったら、この言葉を使っている人の内の何人が、財布をあけるでしょう。口座番号を打ち込んで、お金を振り込むでしょう…。


わたしはお金を戴くことを申し訳ないと思いません。